SQL(Structured Query Language)は、リレーショナルデータベースを操作するための言語です。本記事では、SQLの基礎とデータ操作の方法を分かりやすく解説します。
SQLとは?
SQLは、データベースの作成・管理・操作を行うための標準的な言語です。
主な用途
- データの取得(SELECT文)
- データの挿入(INSERT文)
- データの更新(UPDATE文)
- データの削除(DELETE文)
データベースの基本操作
テーブルの作成(CREATE TABLE)
テーブルを作成するには、以下の構文を使用します。
SQL例
CREATE TABLE 顧客情報 (
顧客ID INT PRIMARY KEY,
名前 VARCHAR(50),
メール VARCHAR(100),
電話番号 VARCHAR(15)
);
結果
顧客ID | 名前 | メールアドレス | 電話番号 |
---|---|---|---|
データの挿入(INSERT INTO)
テーブルにデータを追加するには、INSERT INTO
文を使用します。
SQL例
INSERT INTO 顧客情報 (顧客ID, 名前, メール, 電話番号)
VALUES (1, '山田太郎', 'yamada@example.com', '080-1234-5678');
結果
顧客ID | 名前 | メールアドレス | 電話番号 |
---|---|---|---|
1 | 山田太郎 | yamada@example.com | 080-1234-5678 |
データの取得(SELECT)
テーブルからデータを取得するには、SELECT
文を使用します。
SQL例
SELECT * FROM 顧客情報;
結果
顧客ID | 名前 | メールアドレス | 電話番号 |
---|---|---|---|
1 | 山田太郎 | yamada@example.com | 080-1234-5678 |
データの更新(UPDATE)
既存のデータを変更するには、UPDATE
文を使用します。
SQL例
UPDATE 顧客情報
SET メール = 'yamada.taro@example.com'
WHERE 顧客ID = 1;
結果
顧客ID | 名前 | メールアドレス | 電話番号 |
---|---|---|---|
1 | 山田太郎 | yamada.taro@example.com | 080-1234-5678 |
データの削除(DELETE)
データを削除するには、DELETE
文を使用します。
SQL例
DELETE FROM 顧客情報
WHERE 顧客ID = 1;
結果
顧客ID | 名前 | メールアドレス | 電話番号 |
---|---|---|---|
条件付きクエリ
データ操作に条件を追加することで、より柔軟なクエリが可能になります。
WHERE句
特定の条件を指定してデータを操作します。
SQL例
SELECT * FROM 顧客情報 WHERE 名前 = '山田太郎';
LIKE句
部分一致でデータを検索します。
SQL例
SELECT * FROM 顧客情報 WHERE メール LIKE '%example.com';
結果
顧客ID | 名前 | メールアドレス | 電話番号 |
---|---|---|---|
1 | 山田太郎 | yamada@example.com | 080-1234-5678 |
集計関数
SQLには、データを集計するための関数も用意されています。
COUNT
レコードの数を取得します。
SQL例
SELECT COUNT(*) FROM 顧客情報;
AVG
平均値を計算します。
SQL例
SELECT AVG(価格) FROM 商品情報;
SUM
合計値を計算します。
SQL例
SELECT SUM(価格) FROM 商品情報;
学習のポイント
- 基本的な構文を練習する:
- CREATE, SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE文を使いこなす。
- 簡単なデータセットを作成して操作する:
- 小規模なテーブルを作り、クエリを試してみる。
- エラーを恐れず実験する:
- 実際に動かしてみて、クエリの結果を確認する。
まとめ
SQLはデータベース操作の基本です。今回学んだ構文を使って、さまざまなデータ操作を試してみましょう。次回は「データベースとプログラムの接続方法」について解説します。お楽しみに!
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