WordPressテーマを作るには、「同じ処理をまとめて再利用する」スキルがとても大切です。
そこで登場するのが、関数(function)とinclude/requireです。
この記事では、PHP初心者の方に向けて、関数の基本・自作方法、そしてファイルを分割して読み込む方法についてわかりやすく解説します!
✅ PHPの関数とは?
関数とは、よく使う処理を「名前をつけてひとまとめ」にしたものです。
WordPressでも the_title()
や get_header()
のように、たくさんの「関数」が使われています。
🔧 組み込み関数(最初から使える関数)
PHPには、あらかじめ用意された便利な関数がたくさんあります。
🔸例:文字列を全部小文字に変換する
php<?php
$text = "Hello PHP!";
echo strtolower($text); // 結果:hello php!
?>
他にもよく使う組み込み関数:
関数名 | 目的 |
---|---|
strlen() | 文字数を数える |
str_replace() | 文字列の置き換え |
date() | 現在の日付を取得 |
count() | 配列の要素数を数える |
🧠 自作関数の作り方
「処理を何度も書くの面倒だなぁ…」と思ったら、関数にまとめると超便利です!
🔸基本構文
php<?php
function sayHello() {
echo "こんにちは、関数!";
}
sayHello();// 実行結果:こんにちは、関数!
?>
🔸引数を使う関数
php<?php
function greet($name) {
echo "こんにちは、" . $name . "さん!";
}
greet("たろう");// 結果:こんにちは、たろうさん!
?>
function
で関数を定義()
の中に値(引数)を受け取れる関数名()
で呼び出し
🔄 include / require:ファイルを分けて管理しよう
WordPressでは、ページごとにファイルを分割し、必要な部分だけ読み込む構造になっています。
これを実現するのが include
と require
です。
📂 includeの使い方
🔸基本構文
php<?php include 'header.php'; ?>
- 指定したファイルをこの位置に読み込む
- ファイルが見つからなくても警告は出るが動作は継続
📂 requireの使い方
php<?php require 'config.php'; ?>
include
とほぼ同じだが、ファイルが見つからない場合はエラーで停止- 重要な設定ファイルには
require
を使うのが一般的
🛠 WordPressでの実践例
WordPressでは、テンプレート構成の中で以下のように使われています:
php<?php get_header(); ?> ← includeのWordPress版(header.phpを読み込む)
<?php get_footer(); ?> ← footer.phpを読み込む
つまり、関数+ファイル分割の技術がWordPressテーマ構築の土台になっているのです!
✨ まとめ:このステップをクリアすると…
- PHPの関数(function)の基本構文が理解できる
echo
を使わず、関数にまとめてコードがすっきりinclude
/require
でファイルを分割し、再利用性の高い設計ができる- WordPressのテンプレート構成(header.php, footer.php など)への理解が深まる
📌 次回予告
次回からは、【Step 2】としてWordPressテーマ構成の理解編に進みます。
「header.php ってなに?」「テンプレート階層って?」という疑問がスッキリしますよ!
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